この投稿は、『〜脳卒中・脊髄損傷特化型自費リハビリ施設〜脳と脊髄リハビリ研究センター福岡』が、現在様々な神経疾患(脳梗塞・脳出血・脊髄損傷など)により麻痺を患い、本気で改善したいと思っている皆様へ今後のリハビリのヒントとなる情報をお伝えします。
【脳卒中最新リハビリ】Brain machine Interfaceのデモを行いました!
本日、株式会社LIFESCAPES様をお招きし、脳卒中リハビリテーションの一つであるBrain machine Interface:BMIの実用デモ訓練を実施しました。
BMIとは、通常人が手足の運動を実行するまでの間に脳内で行われる神経制御を一部機械(BMI)に行ってもらうことによって、脳卒中後失った運動機能をもう一度回復させることを目的としています。
ヒトは通常,種々の感覚器を介して外部環境や身体に 関する情報を取得し,脳内で適切な処理をおこなってそ れらの状態を知覚するとともに、知覚された情報や自らの意図に基づいて筋へ適切な運動指令を送出することで、四肢体幹の運動を制御する。このような神経機構の一部に機械を介在させ、情報処理の一部を代行させよう という発想がBrain-Machine Interface(BMI)である。BMI技術が実現すれば、現在の医療では治療が困難な 種々の神経筋疾患に対して、工学的な対処法を提供する ことができると期待されている。
ブレイン・マシン・インターフェースとリハビリテーション.牛場 潤一より引用
実施してみた感想
当センターのスタッフがBMIを実際に装着しデモを行いました。
感想としては、「特に手指の麻痺に対するリハビリにものすごく可能性を感じた」というのが一番です。
脳卒中後、手指に関しては最後まで麻痺が残存しやすいのですが、BMIを用いると運動をイメージするだけで手指の運動をAIと機械が運動を補助してくれるため、少ない力でも動かすことが可能となります。
また、脳卒中後のリハビリテーションを進めていく上で最もポイントとなるのが『運動イメージ』なのですが、現実問題として生じるのが「本当に正しくイメージできているのだろうか?」ということです。
運動のイメージが正しく行えなければ実際の運動を行う際にもエラーが生じやすいため、リハビリを進めていく際は「正しく運動イメージを行う」ということがとても重要になってきます。
この点、BMIであれば運動イメージが出来ているか否かがパソコンの画面に表示されるようになっており、『正しく運動イメージが出来ている状態』というのをセラピストはもちろん、対象者の方も分かるようになっています。
今後BMIの普及のため
最後に、今回デモで使用させていただいたBMIが市場に出てくるのはいつぐらいになるのか、LIFESCAPESの担当者の方に伺ったところ、「来年春以降」というご回答をいただきました。
これからもっともっと脳卒中のリハビリテーションは進化していきます。
だからこそ、そういった変化に乗り遅れない、かつ少しでも脳卒中当事者の皆様に最良のリハビリテーションが提供できるよう、スタッフ一同研鑽を続けてまいりたいと思います。
そして、BMIに関しても今後導入の方向で進めてきたいと考えています。
それでは、今後とも脳と脊髄リハビリ研究センター福岡をどうぞよろしくお願いいたします。