この投稿は、『〜脳卒中・脊髄損傷特化型自費リハビリ施設〜脳と脊髄リハビリ研究センター福岡』が、現在様々な神経疾患(脳梗塞・脳出血・脊髄損傷など)により麻痺を患い、本気で改善したいと思っている皆様へ今後のリハビリのヒントとなる情報をお伝えします。
今回は、脳卒中後において頻繁に生じる問題の一つである『反張膝』に対するリハビリテーションの方法を先行研究を元に紹介していきます。
ぜひ、最後までご覧頂き明日の臨床に活かしてもらえると嬉しいです。 なお、反張膝に対するリハビリ方法は以下の記事でも解説しているので、ご興味ある方はこちらも合わせてご覧ください。
この投稿は、『〜脳卒中・脊髄損傷特化型自費リハビリ施設〜脳と脊髄リハビリ研究センター福岡』が、現在様々な神経疾患により麻痺を患い、本気で改善したいと思っている皆様へ、今後のリハビリのヒントとなる情報をお伝えします。 脳卒中後、歩行時に多くの[…]
この投稿は、『〜脳卒中・脊髄損傷特化型自費リハビリ施設〜脳と脊髄リハビリ研究センター福岡』が、現在様々な神経疾患により麻痺を患い、本気で改善したいと思っている皆様へ、今後のリハビリのヒントとなる情報をお伝えします。歩く時、膝が“棒”のよ[…]
【脳卒中リハビリ】反張膝に対するリハビリ方法をご紹介
はじめに、今回参考にさせて頂いた論文はこちらです。
はじめに
歩行中に生じる膝の過伸展(反張膝)は、脳卒中後約60%の人に発生しやすいと言われています。 反張膝によって、生じるリスクは主に以下のようなものが挙げられます。
これらのリスクを防ぐためにも、反張膝という問題はできる限り改善するようリハビリテーションを進めていく必要があります。
本研究で用いた方法
この研究で対象となったのは脳卒中を患った患者様32名です。 参加者32名は2つのグループに分けられ、一つのグループは一般的な理学療法を、もう一つのグループは一般的な理学療法に加えて、固有感覚トレーニングという方法を実施しました。
具体的なリハビリの進め方
2つのグループとも通常の理学療法を6回実施しています。 休憩含めて一回のリハビリ時間は45~60分ですが、固有感覚トレーニングを行っている方のグループはそれにプラス15~20分間、スクワットトレーニングを行っています。 固有感覚トレーニング(スクワット)の詳細ですが、主に以下のような内容です。
結果
6回のリハビリを終えた結果、2つのグループを比較したところ、固有感覚トレーニングを行ったグループの方が反張膝の軽減がみられました。 具体的には、歩行中に生じていた反張膝を4〜5°改善させたということです。
なぜ、スクワット動作によって反張膝が改善したの?
スクワット動作によって反張膝が改善した理由。 それは、(あくまで仮説ですが)スクワットという膝を曲げる運動を継続的に繰り返すことによって“膝が曲がる感覚”を患者様本人が掴めるようになったことが一番大きいのではないかと考えています。 つまり、『固有感覚』ですね。 今回ご紹介した方法は自主トレでも非常に取り入れやすい方法ですので、ぜひ明日の臨床やリハビリにご活用ください。
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